尿路結石は「人生で経験する痛みの中で最もつらい」といわれる病気です。
腎臓や尿管に石のような結晶ができ、尿の通り道をふさいで激しい痛みを引き起こします。
実はこの尿路結石、日頃の食生活と深く関係しているのをご存じでしょうか?
特に筋トレ中の方や、動物性タンパク質を多く摂っている方は注意が必要です。
尿路結石と食事の関係
動物性タンパク質の摂りすぎ
肉・魚・卵・乳製品などの動物性タンパク質を過剰に摂ると、尿が酸性に傾きやすくなり、結石のリスクが高まるといわれています。
筋肉を増やす目的で「肉やプロテインを大量に摂る」人は要注意です。
塩分過多
加工食品や外食で塩分を摂りすぎると、カルシウムが尿に多く排出され、結石の材料になってしまいます。
コーヒー・紅茶・お酒
カフェインやアルコールの摂りすぎは、脱水を招いたりカルシウム排出を促すため、尿路結石の原因になりやすいとされています。
水分不足
最も大きなリスクは「水分不足」です。尿が濃くなることで結石が作られやすくなります。
仕事中に水分を控えてしまう人は特に注意しましょう。
尿路結石を予防するための食事法
では、具体的にどんな食事を意識すればよいのでしょうか?
動物性と植物性タンパク質のバランスを取る 肉や魚だけでなく、大豆製品(豆腐・納豆・豆乳)を活用する。 塩分を減らす インスタント食品やスナック菓子、外食を減らし「薄味」に慣れる。 柑橘類や野菜を摂る クエン酸が尿をアルカリ性に保ち、結石の形成を防ぐ。レモン水やオレンジは効果的。 十分な水分補給 目安は1.5〜2Lの水。お茶やコーヒーではなく、水をこまめに飲むのがおすすめ。 動物性タンパク質の目安量 厚生労働省の推奨では、成人男性で1日あたりタンパク質60〜65g程度。体づくりで増やす場合も、体重1kgあたり1.2〜1.6gを目安にすると安心。
面白い研究:ジェットコースターで結石が出やすくなる?
ちょっとユニークな話題もご紹介します。
アメリカの研究チームが「ジェットコースターに乗ると尿路結石が排出されやすい」という結果を発表し、イグノーベル賞を受賞しました。特に「ビッグサンダー・マウンテン」のような適度な揺れとスピードが効果的だとか。
もちろん医学的に推奨される予防法ではありませんが、話のネタとしては面白いですよね。
まとめ
尿路結石は、動物性タンパク質や塩分、カフェインの摂りすぎと関係がある 水分不足は最大のリスク要因 予防には「バランスの取れた食事」と「十分な水分補給」が大切 柑橘類や野菜、大豆製品を取り入れるのも効果的
筋トレや健康のために食事を意識することは素晴らしいですが、過剰にならないようにコントロールすることが重要です。
「強い体づくり」と「健康寿命」を両立させるために、今日から少しずつ食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
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