ある日の晩ごはんに、ふと「いなり寿司を作ろうかな」と思い立ちました。
作り方も比較的シンプルで、手軽に食べられるのに、どこか懐かしくてほっとする味。
一口食べながらふと思ったのが、
「いなり寿司って、実はいちばん日本らしい寿司なんじゃないか?」ということ。
今でこそ「寿司」といえば、マグロやサーモンがのった江戸前寿司が一般的ですが、
昔は庶民の間で**いなり寿司や巻き寿司のような“お寿司”**がよく食べられていたそうです。
その背景には、「持ち運びしやすい」「火を使わず手軽に作れる」など、生活に根ざした理由があったとか。
お弁当や運動会、お祭りなどにも登場する、どこか生活に寄り添った優しい食べ物なんですよね。
しかも、甘じょっぱい味付けの油揚げと、ほんのり甘酢の効いた酢飯の組み合わせが最高。
ご飯がしっかり詰まっているから、腹持ちもよくて満足感もバッチリ。
確かに、カロリーはちょっと高めかもしれませんが…その分、心まで満たしてくれるような不思議な存在です。
寿司って高級なイメージがあるけれど、こうして自分で作ったり、昔ながらのスタイルを味わったりすると、
「寿司って本来こういう素朴さもあったよなあ」と改めて感じました。
いなり寿司、これからも定期的に食べたくなる“日本の味”です。

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